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働く女性の「4人に1人」が流産を経験 「妊娠経過が順調」は3割にすぎず

全国労働組合総連合(全労連)の女性部2月24日、働く女性の4人に1人が流産を経験しているとの調査結果を発表した。2011年以降に妊娠・出産した女性労働者を対象にアンケートを行い、調査結果をまとめた。

同調査は、全労連が女性労働者の実態を明らかにするために、おおむね5年ごとに実施している。今回の調査は2015年4月から7月にかけて実施。2011年以降に妊娠・出産した全国47都道府県の女性労働者2909人に、全労連の加盟組織から労働組合などを通して調査用紙を配布して行われた。回答者の内訳は、正規労働者が82.9%、非正規労働者が16.0%。

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学会激怒させたアマプラ『麻酔ダイイングメッセージ』、医療監修から1人の「医師名」消える

芸人に麻酔をかけて意識を失わせるシーンを配信したAmazonプライム・ビデオのバラエティ番組『KILLAH KUTS』をめぐり、日本麻酔科学会が「断じて容認できるものではない」と批判する声明を出して波紋を広げた。

番組側は「胃カメラ検査を目的とし、医師による監修」をおこなっていると説明していたが、麻酔科学会は、世界的歌手マイケル・ジャクソンさんの死因ともされる麻酔薬の不適切な利用に警鐘を鳴らした。

その後、問題とされたエピソード『麻酔ダイイングメッセージ』のエンドクレジットから、「医療監修」をつとめた2人の医師のうち、1人の名前が消えた。番組には他にも編集の形跡がある。

麻酔科学会の声明に対する見解を尋ねるため、弁護士ドットコムニュースは、Amazonプライム・ビデオの運営会社や医師に問い合わせたが、11月10日までに回答は得られなかった。

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3歳の時、赤ちゃんポストに「ちょこんと座っていた」 いま思う「ゆりかご」のこと

熊本県熊本市の慈恵病院で、親が育てられない子どもを預かる『こうのとりのゆりかご』(通称・赤ちゃんポスト)がスタートして、今年で15年になる。

このゆりかごに初めて預けられた熊本県立大学1年の宮津航一さん(19歳)は、高校卒業を機に実名を公表して、これまでの思いを語り始めた。主宰する『ふるさと元気子ども食堂』代表の名刺には、「こうのとりのゆりかご 出身」「里子・普通養子縁組 当事者」などの肩書が並ぶ。

「ゆりかごには賛否両論あるが最終的に評価するのは子どもたち自身。預けられた子どもは僕も含めて161人。社会の現実を良く表していると思う」と話す。今後はゆりかご出身の他の160人の子どもたちが繋がれる道筋を作っていきたいという。(ルポライター・樋田敦子)

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東京五輪めぐる汚職事件、スポンサー検挙相次ぐ…森喜朗元首相までたどり着くか?

東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、大会組織委員会の高橋治之元理事が受託収賄の疑いで再逮捕されたほか、出版大手のKADOKAWA元専務ら2人が贈賄の疑いで逮捕された。

さらに大会組織委員会の会長だった森喜朗氏が、KADOKAWAの競合相手だった大手出版社について「絶対認めない」と発言していたと週刊文春(9月15日号)が報じた。はたして、どこまで広がり続けるのか。

元東京地検検事の西山晴基弁護士に聞いた。

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有名ブランド「抱っこひも」の半数以上が「偽造品」だった・・・業者の責任は?

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警察が「グリ下キッズ」を排除することの無意味さ オーバードーズは他でやるだけ

大阪・ミナミの戎橋(えびすばし)は、外国人観光客や若者たちでごったがえしている。その橋の下に集う子どもたちを、グリコの看板下にちなんで「グリ下キッズ」と呼ぶようになって久しい。東京・歌舞伎町の東宝の横「トー横」と並び、たびたびニュースにもなる。

家や学校に居場所がない10代前半〜20代が中心で、薬の過剰摂取(オーバードーズ=OD)や妊娠・性感染症、お金の問題などを抱えているという。

こうした背景にある彼らの「孤立」を解決しようと、大阪府のNPO「D×P(ディーピー)」(今井紀明代表)は2022年8月からグリ下の近くにテントを立て、相談に乗る活動を続けている。5月末にも、ここに集まる子どもたちの姿があった。

生理用品やお菓子などを無料配布するフリーカフェ(2023年5月、弁護士ドットコム撮影)

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「こんなに仕事が多くては死んでしまうよ」夫の言葉が現実に・・・遺族が語る「過労死」

過労死や過労自殺を防止することは国の責務だとする「過労死防止法」が、11月1日に施行された。これを受けて11月14日、厚生労働省(東京・霞が関)の講堂でシンポジウムが開催された。

過労死問題に取り組む弁護士や、働き過ぎによって夫や子どもを亡くした遺族が登壇し、過労死の悲惨さを訴えた。

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消えゆく「デコトラ」そのワケは? 伝説の宮内兄弟「だから、オレたちはクルマをおりた」【2020年傑作選】

2020年を振り返って、どんなニュースが印象に残っていますか。コロナウイルスに関連したニュース以外にも、様々な出来事が起こりました。2020年、弁護士ドットコムニュースで反響のあった記事をもとに、今年を振り返ってみます。

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ゴーカート暴走で2歳男児死亡、少女と事業者の法的責任どうなるか?

北海道森町の宿泊施設で開かれたモータースポーツの体験イベントで、女児(11)が運転するレーシングカートがコースを外れて見物客等がいる場所に突っ込み、男児(2)が死亡する事故が起きた。

報道によると、事故は9月18日昼、自動車販売店が主催するイベントで発生。女児は事前に講習を受け、身長140センチメートル以上が対象の大人用のカートを1人で運転していた。制限時間を終えて、右に曲がりピットレーンに入るはずだったが、アクセルを踏み込んだまま直進し、コースを逸脱したという。

コースの一部には頑丈なプラスチック製のブロックが置かれていたが、見物客等がいる場所の前には三角コーンやポールしかなかった。事故が起きたカートコーナーは、千歳市内にあるレンタルカート施設が運営していたという。

この事故で、男児が意識不明の状態となり、翌日死亡が確認されたほか、4歳の男児2人が軽傷を負った。女児にけがはなかった。

イベントで使用されていたカートは、遊園地などで使用されている「ゴーカート」より速いスピードがでる「レーシングカート」と呼ばれるタイプで、「排気量200cc」のものだったようだ。

警察は事故の状況と安全管理体制などを捜査しているようだが、死亡事故の法的責任はどうなるのか。澤井康生弁護士に聞いた。

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「司法修習」の問題を伝える漫画「ベンゴマン」制作費をクラウドファンディングで募集

「漫画で法律家の卵を救いたい!」。司法修習の給費制の復活を目指す若手弁護士や学生たちの団体「ビギナーズネット」が、司法修習の問題点をより多くの人に知ってもらうための漫画「ベンゴマン」をつくるため、6月30日からクラウドファンディングサイト「Makuake」で資金集めを始めた。

司法試験の合格者が弁護士・検事・裁判官という「法曹」になるためには、合格後の1年間、実地訓練である「司法修習」を受ける必要がある。しかし、この期間は無給で、「修習に専念する義務」があるとして、アルバイトが原則として禁止されている。2010年度の合格者までは、国が給与を支払う「給費制」が存在したが、2011年度からは国がお金を貸す「貸与制」に移行した。

そうした結果、学生時代の奨学金と合わせ、多額の借金を背負った状態で弁護士業務を始める弁護士が増えており、問題視されている。

「ビギナーズネット」代表で、中央大学法科大学院生の竹崎祐喜さんは、漫画制作の目的について、「法律関係者だけでなく、一般の人たちにも、できるだけわかりやすく制度の問題点を伝えるため、漫画という手段にしました」と語る。

制作は、2011年にモーニングmanga openでデビューした漫画家の矢島光さんが担当。制作した漫画はすでにビギナーズネットのホームページ(http://www.beginners-net.org/#!comic/c1de1)で第4話まで公開されており、クラウドファンディングで集めた資金を今後の制作費に充てる。

集めた資金は、漫画制作のほかにも、議員への要請や、各地で行われる意見交換会の開催資金などに充てる予定。支援コースは3000円から10万円までの5つのコースから選ぶことができる。3000円コースの場合、漫画の単行本と司法試験対策の受験講座の割引を受けることができる。

クラウドファンディングは9月1日まで募集している。

https://www.makuake.com/project/beginners-net/

(弁護士ドットコムニュース)