この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
ご相談者様の実父が、事故により突然お亡くなりになられたため、相続に関するご相談にお越しいただきました。
解決への流れ
実父の相続人は、ご相談者様と継妻の2名であり、実父は日本に帰化されていましたが、相続人2名の国籍は中国でした。中国では、日本の戸籍のように、身分関係をまとめて示すものがないため、相続関係を示す資料が非常に複雑かつ多数必要となりました。また、実父の帰化前の中国における身分関係を示す資料が残っておらず、ご相談者様と継妻以外に相続人がいないことを示す資料がありませんでしたが、遺産分割協議書や他に相続人がいないことを記載した念書を作成し、金融機関等に提出することにより、相続手続きを進めることができました。また、相続税の申告や相続登記についても、提携している税理士や司法書士をご紹介し、ワンストップで進めることができました。
被相続人と相続人の国籍が異なる事案であり、相続関係を示す資料の入手が困難でしたが、金融機関等に、相続関係について丁寧に説明を行った上で、資料が不足している部分については念書を作成するなど工夫することにより、弁護士が介入することによって、スムーズに相続手続きを完了することができました。また、弊所は、司法書士や税理士事務所とも提携していることから、相続に関するあらゆる手続きをワンストップで進めることが可能となっております。