この事例の依頼主
20代
相談前の状況
酒に酔って、通行人を殴って怪我をさせてしまったという事件です。逮捕当日に接見し、接見終了後、検察官に対し、被害者と示談する意思があることを伝え、釈放を求めました。当日の夕方に無事釈放され、その後、示談も成立。不起訴処分になりました。しかしその直後、また同じような事件を起こしてしまいました。検察官に意見書を提出し、釈放はされたものの、今回は起訴される可能性が高い状況でした。ご本人もご家族も、前科がついてしまうことについて沈痛な面持ちでした。
解決への流れ
受任後、すぐに被害者にご連絡し、謝罪の意を伝えました。また、ご本人と話し合い、今後は節酒を決意。誓約書も作成し、被害者にもご確認いただきました。最終的には『処分は望まない』という内容の示談が成立し、不起訴処分を得ることができました。
2回目は、1回目と同じことをしても不起訴処分を得られないことは分かっていました。ご本人の反省を行動で示すために、ご本人やご家族と何度も話し合い、原因を考えました。深酒の影響が大きいという結論になり、節酒という対策を練ることにしました。被害者の方にも、本人が二度と同じことをしないために努力していることを理解していただくことができました。ご本人やご家族との話し合いの結果や、被害者との交渉経緯も、全て検察官に報告し、本人の反省を理解してもらいました。不起訴は難しいケースでしたが、無事に不起訴になり、ご本人もご家族もとても安心されていました。諦めることなく、あらゆる方策を尽くすことが大切だと改めて実感しました。